こんにちは!今回の記事では大学受験において塾・予備校に行くべきかどうかについて詳しくお話していきたいと思います。まず前提として大学受験において塾・予備校に行くべきかどうかは、受験生の現時点での学力や志望校、また現状の環境によるので、順を追って説明していきたいと思います。

  • 塾・予備校に行くべきでない人

まず最初はに塾・予備校に行くべきでない人、もしくは行く必要がない人と言った方が適切かもしれませんが、とにかく大学受験において塾・予備校の助けが要らない人ですが、それは高校偏差値70ぐらいの中高一貫の「超」進学校の生徒が該当します。なぜ高校偏差値70以上の中高一貫校が該当するかと言うと、このような中高一貫校では、中学生の段階で高校の学習範囲が終わっており、高校に入ると同時に大学受験の対策に入るというケースがよくあるからです。また地方の超進学校では全寮制を採用しているところもあり、授業を終えて寮に戻った後、2時間以上自習時間が設けられているケースもあったりします。

さらに高校の授業は基本的に塾・予備校で実施するような受験対策の授業がメインであり、更に地方の寮がある高校では自習時間で受験勉強を進めるため、そもそも塾・予備校に行く必要がなかったり、行く時間もありませんいずれにせよ、受験勉強が学校のみで完結されるシステムとなっています。

塾へ行くべきでない、もしくは行く必要がないのは上記に当てはまる生徒です。つまり、上記以外の生徒は大学受験合格のために塾に行くべきということになります。では具体的にどんな状況の人が大学受験合格のために塾に行くべきになるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

塾·予備校に行くべき人

☑現時点の個人偏差値が50未満の人
☑学習習慣に自信がない人
継続力に自信が無い人

現時点の個人偏差値が50未満の人

まず1つ目の『現時点の個人偏差値が50未満の人』はどういうことかというと、客観的な数字データで基礎力が備わっていない、もしくは基礎力に不安がある人と考えてください。なぜ基礎力が備わっていない、は塾・予備校に行くべきか、もう少し詳しく見ていきましょう。

例えば私立大学の人気かつ難関私大の筆頭であるGMARCHは受験難易度も高いイメージがありますが、実は出題形式や問題構成はイメージとは違い基本問題で構成されています。もちろん大学や学部によって違いはありますが、問題構成としては基礎問題で7-8割構成されています。そして合格最低点は、これも大学や学部によって多少異なりますが、6-7割前後で設定されていることがほとんどです。

つまり、基礎問題を取り切れれば十分合格出来ますし、1割程度落としても場合によっては合格できるという事です。難関私大と言われるGMARCHの合格となると応用問題が出来ないといけないイメージがありますが、実は基礎問題を取り切れるかどうかで合否は分かれます。だからこそ基礎力があるかどうかが重要になり、現時点で模試偏差値が50未満の人は基礎力が不足しているので、塾・予備校に行くべきだと言えます。

学習習慣に自信がない人

2つ目は学習習慣があるかどうかです。これも客観的な数字データで大学受験の平均的な勉強時間は1日あたり約8時間と言われています。これを合格大学で見てみると、先ほど例に取った私立の難関大学のGMARCHの合格者の平均勉強時間は1日10-12時間と言われています。日東駒専でも8-10時間と言われています。という事は、現時点で1日3-4時間程度の学習習慣がない人は、学習習慣を養うためにも塾・予備校に行くべきです。

もちろんただ通うだけではなく、きちんと学習習慣が構築されるスケジュール管理や課題設定、定期的な面談によるスケジュール修正や課題設定のサポートが受けられるかどうかは重要です。こちらも現時点でその学習習慣や自己管理に関して自力で出来る自信があれば、塾・予備校のサポートを受ける必要はありませんが、自信が無ければ塾・予備校のサポート体制を頼り、塾・予備校に行くべきです。

継続力に自信が無い人

最後3つ目は継続力に自信が無い人です。これはどういうことかというと、受験勉強は短いようで長い10か月の継続が必要です。継続は力なりという言葉がある通り、大学受験は膨大な知識量や時間との戦いでもあります。これは特に私立大学が顕著ではありますが、準難関国公立志望の場合も基本は5教科7科目、もしくは5教科5科目なので必然的にどの大学を志望していても大学受験において長時間の勉強を長期間にわたって実施する継続力は必要です。

そうなってくると上述した1日あたり志望大学によりますが、8時間や10時間の勉強時間を10か月通して継続する力が求められます。もし現時点でこの継続力に自信が無ければ、塾・予備校のサポート体制、年間を通したスケジュール管理や調整、課題設定のサポート体があるかどうかは非常に重要な要素になります。

以上の3つの視点で見た際に、ご自身が当てはまる部分がある場合は、ご自身に合った塾・予備校のサポート体制を受けることを検討すべきでしょう。ただし、塾・予備校と言っても様々なスタイルの塾(や予備校)があります。そこでどんな人がどのスタイルの塾・予備校に行くべきなのかに関しても、お話していきたいと思います。

大手予備校(大手衛星予備校)に行くべき人

偏差値60~65ぐらいの公立高校、中高一貫校の進学校の生徒が該当します。これは具体的には中学時代から毎日2時間以上の勉強習慣があり、自分で理解し、勉強を進めることができる生徒です。中学時代の内申点だと40/45ぐらい(5段階評価×9科目)で、まじめにコツコツ勉強できるタイプは行くべき人に該当します。大手予備校のサービスは、大学受験勉強に特化した良質な一方通行の授業を提供することですので、学校の40人前後の授業を、すべての時間集中して受けられる生徒は行くべき人と言えます。

大手予備校では(選択した授業によりますが)100人単位の授業もあったりします。また大手予備校は基本的に勉強管理やテストによる進捗確認はないので、受講した授業内容を自身の力で理解する「基礎学力」と、授業のない日にしっかり復習できる「学習習慣」が必須となります。その基準として偏差値60~65ぐらいの公立高校、中高一貫校の進学校、中学時代の内申点だと40/45ぐらい(5段階評価×9科目)を採用しています。

大手予備校はLIVE授業のため、部活動や習い事がある生徒が希望する授業を受講できないケースもあるため、衛星予備校という動画授業が広く普及しています。時間が合わない生徒は衛星予備校に行くのもアリです、大手衛星予備校は動画の分、授業調整など融通が利く程度で、大手予備校とサービスに大きな違いはありません。

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中規模予備校に行くべき人

基本的なシステムは大手予備校とは変わりませんが、1クラスの人数が20~30人だったり、生徒数が少ないため担任と言われる正社員との距離が近かったり、と規模に違いがあります。大手予備校と差別化するために、「55段階制」「強制自習」「1クラス最大25人」などといったコンセプトを取り入れながら、個別対応に強い少人数のような印象付けを行っています。

大手予備校にしても、中堅予備校にしても多くはプロ時間講師と言われる人たちが授業をしており、複数の予備校を掛け持ちしている人も多くいます。集客力がある大手予備校では、1授業の生徒が中規模予備校よりも多いため、良質な講師は時給の高い大手予備校で指導することがほとんどです。ですので、大学受験勉強に特化した良質な一方通行の授業を求めるのであれば大手予備校に行くべきであり、「55段階制」「強制自習」「1クラス最大25人」などのコンセプトにひかれて、コミュニケーションが取りやすい雰囲気を求める場合は中堅予備校に行くべき人に当てはまります。

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自学自習の塾·予備校に行くべき人

これは中々に難しいテーマです、自学自習と書いている以上、塾・予備校に自習をしに行くわけですから何がサービスか分かりづらいですね。考え方としては、そもそも大手予備校の授業を受けるよりも自分で参考書を使って進めた方が早く進むため、勉強効率は良いという考え方です。

生徒ごとの学力や志望校に合わせて参考書をベースに学習計画を作り、その進捗を管理することがサービスといことになります。確かに大手予備校にはそのようなサービスはないため良い部分なのですが、その計画をつくり、進捗管理をするだけにも関わらず、大手予備校と近い料金設定となっており、担当者はほとんどが(大学生)バイトです。

『大学生アルバイトと1週間に1回科目ごとの学習計画を立てる→計画通りに自習する→大学生アルバイトと1週間後に学習進捗を確認し、また計画を立てる』このサービスに大手予備校と近い料金を支払うということは考えづらい気がしますし、例えば基礎学力がない生徒が学習内容を参考書だけで理解するのは難しいはずです。

偏差値60以上あって、基礎学力と学習習慣があり、たまにコミュニケーションをとりたくて、自習室を使いたい生徒は1科目だけとって、有料自習室と同じような感じで勉強したい生徒が行くべきでしょう。ただし、自学自習ができるなら自分でネットの情報を集めながら良質な参考書を使ってゴリゴリ勉強を進めた方が早そうなので、自学自習スタイルが合う≒塾・予備校に行くべきでない人or行く必要がない人の可能性も高いです。ある程度週に1度程度人とコミュニケーションを取りたい、あとは基本的にある程度自分で進められるという人は自学自習に行くべきでしょう。

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個別指導に行くべき人

基本的には学力が低く、分からないところをその場で聞けて、その生徒に合ったペースで教えて欲しい生徒が行くべきです。また大前提としてはGMARCH以上や準難関国公立のような高い結果を望まない生徒が行くべきです。何故なら、個別指導に関しては一部の専門塾(医学部専門予備校やTOMASのようなプロ講師の超高額な個別指導)を除いて、大学受験にはあまり適していないからです。理由を順を追ってみていきましょう。

まず個別指導は先生1人に生徒が2~4人割り当てられ、各生徒は別の科目だったり範囲を進めることになります。ちなみに先生は基本的に大学生のアルバイトで、正社員の教室長はアルバイトのシフトを組んだり、入塾関係、講習提案などの営業が仕事の中心です。何故なら個別指導なので、生徒の数だけ講師を確保する関係で人件費の安い、大学生のアルバイトになるからです。

例えば先生1人に生徒が2人であれば、1人の生徒が高校3年生で英文法、もう1人の生徒が中学1年で数学を勉強していたりします。高校3年生に解かせている間に、中学1年生に数学の解説をし、解説が終わったらチェンジするため、待ちぼうけになる時間もよくあります。また先生がアルバイトという性質上、講師のクオリティに大きなバラツキがありますし、途中で担当が辞めて、変わってしまうこともしばしば。多くの個別指導は高校受験がメインになりますので、大学受験を目的に通うのは止めておくべきでしょう。

補足すれば大学受験は非常に膨大な量と時間との戦いと言う話をしましたが、一部のスパルタな社会人プロ講師が教える個別指導塾(医学部専門予備校やTOMASのようなプロ講師の超高額な個別指導)を除いて多くの個別指導は大学生のアルバイトの講師が完全に生徒にペースを合わせるため、範囲が終わらないこともよくありますし、大学受験生の場合、個別指導に通って範囲が終わらないから夏期講習、冬期講習で大量に授業をとったものの、受験までに範囲が終わらなかったというのは個別指導アルアルです。(この場合、受講した分の講習料がかさみ、授業料だけ跳ね上がり続ける構図になります)

上記の通り大学受験は大学受験専門の予備校や塾に行くべきです。ただ実は個別指導に向いてる生徒も一定数いて、先述した通り一部の専門塾系(医学部専門予備校やTOMASのようなプロ講師の超高額な個別指導)の個別指導に関しては、非常に金額がかかりますが、高い合格実績を誇っている塾・予備校もありますので、志望校や学力に合わせて、どうしても個別対応を希望し、かつ予算的に問題がなければ選択肢に入れても良いでしょう。また別の例でも専門塾系でなくても例えばですが、帰国子女で英検準一級を持っているけど、どうしても国語ができないので、国語だけピンポイントに入試に間に合うように手取り足取り教えて欲しいといった、弱点克服などの単価受講などの場合は個別指導に通うべきケースでもあります。

※個別指導の塾・予備校は大学受験との相性は良くないので要注意!

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まとめ

というわけで今回は大学受験において塾・予備校に行くべきかどうかについてお話をしてきました。また現時点の学力に応じて、ザックリではありますが、大手予備校・中堅予備校・自学自習・個別指導と大学受験を代表する塾・予備校の形式ごとに特徴をご紹介させていただきました。是非大学受験において、塾・予備校に行くべきかどうか悩んでいる方のご参考になれば幸いです。