こんにちは。今回の記事では『総合型選抜に向いている人』というテーマで記事を書いていきたいと思います。そもそもAO入試から総合型選抜と呼び名が変わりましたが、総合型選抜はどのような人に向いているのか、どのような実績があればチャンスがあるのか、についてお話していきたいと思います。

総合型選抜に向いている人

では早速総合型選抜に向いている人に関してですが、どの大学を目指すのか、旧帝大などの最難関国公立なのか早慶上智のような最難関私立なのか、GMARCHのような難関私立なのかで、多少条件は変わってきますが、一般的に総合型選抜を有利に進めるためにはある程度の”実績”が必要になっています。ではどのような”実績”が重要になってくるのか見ていきましょう。

  • ・1年以上の留学経験or3年以上の海外経験(≒帰国子女)
  • ・全国大会レベルの部活動の実績(競技によっては出場レベルではなく入賞レベルが必要)
  • ・高校1-3年の3年間を通してのボランティア活動などの活動実績

上記のような実績を既に保有している高校3年生は総合型選抜を検討するのは非常に有効です。またこちらの記事を高校1,2年生のタイミングで見ている方で上記実績が狙えそうな方は、総合型選抜を有利に進めることができる可能性が高いので是非前向きに現在取り組んでいる活動を最大化してください。このように上記実績を既に持っている、もしくは目指せそうな受験生は総合型選抜に向いていると言えると思います。

一方上記のような実績がない受験生は、総合型選抜を狙うべきではないかというと、難易度自体が相当高くなってしまうため、総合型選抜専願はあまり強くお勧めはしません。特に志望校が国公立の中でも旧帝大や難関国公立、私立の中でも早慶上智のような最難関私立やGMARCHのような難関私立の場合は上記のような実績は必須と言っても過言ではないかと思います。

というのも大学側も優秀な学生が欲しいのは当然なことなので、総合型選抜のような客観的な数字で測れるもの(評定平均や共通テストのスコアのようなもの)が指定校推薦や一般入試のようにない場合は、こうした学業以外のわかりやすい実績で評価する大学・学部が多いからです。

もちろん大学や学部によっては共通テストを条件に課している大学もありますし、本当に中身重視ということで慶応義塾大学の総合政策学部・環境情報学部のように『対話重視型』と言って、何度も面接を重ねて選考していく方式を取っている大学・学部も存在します。また同じく慶応義塾大学の総合政策学部・環境情報学部では「書類・論文重視型」と言って小論文を課している大学もあります。

ただ上記実績がない場合は、面接や小論文に相当な自信が無ければ、上位の大学の合格を総合型選抜で勝ち取るのは非常に困難です。裏を返せば、面接に非常に強かったり、小論文も非常に得意で自信があれば、そうした方も総合型選抜に向いていると言えるでしょう。

しかし一般的には、上位の大学を目指す場合はそれなりの実績は必須になります。ちなみに旧帝大などの最上位の国公立大学や早慶上智などの最難関私立大学は、全大学生の上位3.3%と言われています。またGMARCHも上位12-15%と言われていますので、それに準拠した活動実績を総合型選抜でも必要とするのは想像に難くない話です。

※高校球児の競技人口は全国で約120,000人と言われていますが、甲子園出場校は約50校です。そして1校あたり部員数はだいたい100名前後のところが多いので、甲子園出場校に所属している高校球児は全体の約4%の5,000人です。県大会決勝まで広げるとその2倍前後なので約10,000人、つまり県大会決勝出場レベルで上位約10%という話なので、学業以外の部活動などが全国レベルの実績というのも数値的に客観的に見て間違っていない内容になってきます。

まとめ

というわけで、今回は『総合型選抜に向いている人』というテーマで記事を書いてきましたが、まとめると下記条件に当てはまる方が総合型選抜に向いている人といえるかと思います。

  • ・1年以上の留学経験or3年以上の海外経験(≒帰国子女)
  • ・全国大会レベルの部活動の実績(競技によっては出場レベルではなく入賞レベルが必要)
  • ・高校1-3年の3年間を通してのボランティア活動などの活動実績
  • ・面接や小論文に圧倒的な自信がある人

基本的には上記条件に当てはまっている人が総合型選抜に向いている人と言えるでしょう。また現時点の学年が高校1,2年生で上記条件が狙えそうな方は大学受験の選択肢の一つとして総合型選抜を検討するのも有効でしょう。