こんにちは!今回の記事では大学受験においてメンタルが非常に重要で、大学受験を戦う過程でメンタルがボロボロになってしまうという受験生の悩みや時期的な問題についてお話していきたいと思います。現時点で受験学年でまさに自分もそうだ!と思う人は、その対処方法の参考に、翌年以降受験を控えている高校1,2年生は是非ご自身の将来の参考にして下さい。現役生と浪人生でメンタルブレイクする理由や要因が少し異なりますので、今回の記事は現役生向けに書きたいと思います。

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大学受験でモチベーションが下がる時期

まず大学受験でメンブレ期としてどんな時期があげられるのでしょうか。現役生にとっては1年間を通して様々なタイミングでメンブレ期が数多く訪れます。そしてそれは受験生の誰しもに起こることなので決して珍しいことではありません。では早速それぞれの時期の原因についてお話ししていきたいと思います。

5月病

5月の時期は大学受験を控える受験生にとって大敵な「5月病」の存在です。皆さんも聞いたこともあるでしょうし、なった経験がある方も多いかもしれませんが「5月病」自体は一般的に環境の変化など精神的なストレスが原因で引き起こされると言われていますが、大学受験を控える受験生にとっても非常に大きな壁として存在します。

学年が変わりクラスが変わるだけでなく、受験学年になったことで周りの環境も変わることが多く、精神的なストレスは多くなります。部活動をやっている生徒は時期によってはGWを挟んで引退、もしくは5月末や6月頭の総大や発表会、演奏会を最後に引退をする生徒も少なくなく、5月の時期に全力で勉強に身を入れるというのが環境的に難しくなる時期でもあります。

ただ逆に考えれば、世間の大学受験を控える受験生のほぼ全員が同じ状況になっているわけです。つまり全国的に外的要因のせいで勉強時間や勉強の質は確実に落ちている可能性が高いわけです。実際にスタディプラスなどの学習記録アプリの統計でも5月の時期の勉強時間は全国的に低い結果になっています。つまり上位の生徒に追いつき、追い抜く絶好のチャンスでもあるわけです。全国的に勉強量も質も下がるであろう5月のこの時期に「勉強習慣」を確立し、そして最大限に勉強時間と質を高めることが出来れば、まさにこの5月は「チャンス」だと言えます。

梅雨の時期

6月はモチベーションの下がりやすい「梅雨」の時期になります。これは受験生に限った話ではなく、雨の日は誰でもモチベーションが下がります。全国的に6月中旬前後から梅雨の時期に入り、梅雨前線が発達することで天候が不安定になります。

つまり全国的に雨の日が増え、受験生は授業のない日にわざわざ通っている大学受験塾・予備校の自習室に行くとなるとなかなか面倒くさくてモチベーションが上がらないことが多く発生します。そして、結局自習室に行かず、勉強に集中して取り組めないなどの現象が起きやすくなります。

ただこれは裏を返せば、6月は非常にコスパの良い時期とも言えます。つまり、夏前にライバルと差をつけるチャンスの時期とも言えるわけです。どういうことかというと、前述してきた通り、6月は梅雨の時期でもあり勉強時間が鈍化する傾向にあります。つまり全国的に夏前のこの時期は比較的全国の受験生の勉強時間が減るタイミングでもあります。

逆に7月下旬から8月に入ると夏は大学受験の天王山などと言われ、全国的に勉強時間がかなり伸びてくる時期でもあります。これはもちろん現役生が夏休みに入り時間が取れること、比較的多くの受験生が部活を引退し、夏休み以外でも時間を取りやすくなることで全国の受験生の全体の勉強時間が伸び始めるからです。

となると夏にライバルに追いつくため、もしくは差をつけるために勉強するとなるとそれ以上に勉強時間を確保しなければなりません。GMARCH以上に合格している受験生の平均勉強時間が9時間と言われていますので、夏に追いつこう、差をつけようとすると10時間以上勉強しなけばならない計算になります。これはかなりしんどいですよね?

しかし、梅雨の時期でモチベーションが下がり、勉強時間が鈍化しやすい6月に集中して勉強時間を延ばすことが出来たらどうでしょう。確実に上位層の生徒に追いつき、ライバルに差をつけるチャンスになります。しかも全国の受験生の勉強時間が鈍化するなら、自分自身は現状を維持できるだけで追いつき、差をつけることさえ可能になります。つまり梅雨の時期は雨の影響でモチベーションが低下しやすいですが、裏を返せばチャンスでもあるというわけです。

夏休み明けの落とし穴

次に受験本番が近づく、夏休み明けの9-10月の秋口に再び落とし穴が待っています。この時期になぜモチベーションが低下するかというと原因は2つあります。1つ目は模試です。夏休みに一生懸命追い込みをかけた現役生ほど、この夏休み明けの模試の結果に一喜一憂してしまい、モチベーションが低下する傾向があります。

確かに夏で勉強に打ち込めた人がこの時期の模試である程度、結果を欲する気持ちは分かります。ただ、模試はあくまで模試で”本番”ではありません。あくまで本番前の予行演習に過ぎません。ここで一喜一憂してしまい、夏休みの間に鍛え上げた勉強習慣やリズムを崩してしまうのは非常に勿体ないことです。

2つ目の理由は周りの環境の大きな変化です。指定校推薦が決まり始めたり、内部進学や公募推薦など進路がある程度決まりだす生徒がいるため、個別試験で受験モードに入っていかなければならない自分と、受験から解放された友人のコントラストでモチベーションが低下する受験生も少なくないからです。こうした友人関係の悩みは毎年多くの受験生が抱えているため、やはりこの時期はモチベーションを下げる外的要因が多く存在すると言えます。

本番直前の年末年始

意外かもしれませんが、本番が近づく年末年始もモチベーションが下がりやすい時期でもあります。ここには大きな外的要因が2つ存在します。1つ目は年末年始で数多くイベントが発生するためです。例えばクリスマスが良い例です。周りがイベント色一色になり、浮かれている状態になり、なかなか目の前の勉強に集中しづらくなります。また年末年始はテレビの特番があったり、お正月気分で勉強に対するモチベーションを阻害する誘惑が数多く発生します。こうした外的要因であるイベントごとが発生するなか、自分自身を律して勉強に打ち込むのはなかなか難易度が高いのは言うまでもありません。

2つ目の要因はほとんどの塾予備校が閉室するため、自習室など集中できる環境が年末年始の間になくなってしまう点です。誘惑が多い状況でその誘惑から遮断できる自習室も閉室すると、誘惑を断ち切る術がなかなか浮かばず苦戦する受験生が数多く、この年末年始で成績を上げきれず苦しむ受験生が後を絶ちません。こうした時通っている塾からやるべき課題を明示され、環境づくりのアドバイスを受けられれば目の前の勉強に集中することも出来ますが、そこは各受験塾・予備校のサポート体制によるかと思います。

受験本番期

そして最後に受験本番に入った時期でモチベーションが低下するタイミングがあります。これは共通テストや個別試験の結果に一喜一憂してしまい、切り替えが出来ず目の前の勉強に集中するのが難しくなるタイミングです。特に共通テストを受験するのが、国公立志望の受験生だけでなく私立の生徒でも当たり前になってきたこの10年間で共通テスト後にモチベーションを一気に低下させる受験生は数多く存在します。

国立志望の受験生にとっては一次試験の位置付けではありますが、足切りのない準難関国公立を志望している場合は二次試験で巻き返すことも可能です。例えば千葉大学の教育学部学校教員<小学校>を志望した場合、共通テストの配点は450点、二次試験の配点は1000点で二次試験の配点比率は69%です。つまり足切りがない大学の場合は十分二次試験で巻き返すことも可能です。

また私立受験者にとっては共通テストはあくまでオプションで個別試験がメインになります。なぜなら共通テストの合格者枠は国公立受験者(5教科7科目や5教科5科目受験者など)などと一緒に競うことになるので、かなり狭き門になるからです。実際、明治大学政治経済学部の共通テスト利用枠は140名で、この枠を5教科7科目や5教科5科目の国公立受験者と分け合います。それに対し個別試験の募集枠は630名なので個別試験がメインになります。

これを見ても分かる通り、足切りのない準難関国公立志望の受験生は二次試験で巻き返すことも可能な状況、そして私立受験者にとってあくまで共通テストはオプションです。にもかかわらず共通テストの結果で一喜一憂してしまい、モチベーションを下げてしまうとメインの二次試験や個別試験前に成績を大きく下げてしまうことになりかねません。

これは個別試験でも同じことが言えます。例えば明治大学の個別試験の手ごたえが悪かったとしても、他の大学の他の学部の試験で同じことが起きるとは限りません。むしろ条件で考えれば、問題も違う、会場(席)も違う、受験日も違う、受験者層も違う、と同じ条件を探す方が難しいわけです。つまり決して同じ結果になるとは限りません。

にもかかわらず、モチベーションが下がり「あ、もう俺はダメだ」「私なんか受からない」となってしまうと非常に勿体ない状況になってしまいます。こうした時にいかにリバウンドメンタリティで気持ちを立て直し、次の試験に向けて間違えたところを補強し最後までやり抜くかで結果は大きく変わってきます。受験生がこうした心構えで最後までやり抜くためにもそれを支える大学受験塾・予備校のサポート体制は非常に重要になってきます。

以上、大学受験を控える現役生にとってメンブレしやすい時期に関してまとめてきました。事前にこうした一般的にモチベーションが下がりやすい時期を把握して、事前に対策しておけば場合によってはチャンスになります。この記事を読んでいる皆様の志望校合格の参考になれば幸いです。