大学受験に向けて勉強を始めようと思っても、いざ取りかかろうとすると何から始めるべきか迷う方もいるでしょう。
大学受験の試験範囲は、膨大であるため、しっかりと基礎から学び、効率よく勉強することが求められます。
そこで本記事では、大学受験の勉強は何するべきかをご紹介し、効果的な勉強方法を解説します。
目次
大学受験勉強は何する?始めるべきこと
大学受験勉強は、覚えることがたくさんありますが、本格的に勉強を始める前にやるべきことは複数あります。
やるべきことは、主に以下3つです。
- 志望大学や学科を第3希望まで出す
- 志望校の入試日程を確認する
- 模試を受けて現在の実力を試す
詳しく解説します。
志望大学や学科を第3希望まで出す
大学受験の勉強を始めるにあたり、まず最初に行うべきことは志望大学と学科を第3希望までリストアップすることです。
まず、志望大学や学科を明確にすることは、受験勉強の目標を明確にすることに繋がります。
目標が明確であればあるほど、勉強計画を立てやすくなりますし、モチベーションも維持しやすくなります。
具体的な目標があることで、どの科目にどの程度の時間を割くべきか、どのレベルの問題集を使うべきかといった具体的な戦略を立てることが可能です。
また、第一希望の大学に合格することが最善のシナリオですが、競争が激しいため、第二希望、第三希望も考慮に入れておくことで、万が一の不合格の際にも対応策がある状態を作れます。
これにより、不安を減らし、精神的な安定を保ちながら勉強に集中できるようになるでしょう。
志望校の入試日程を確認する
大学受験の勉強を始める際に最初に取り組むべきことの一つとして、志望校の入試日程を確認することが挙げられます。
志望校の入試日程を確認することで、受験のスケジュール全体を把握することが可能です。
大学ごとに入試の時期や形式は異なるため、それぞれの大学の入試日程を事前に把握しておくことで、受験に向けた具体的な計画を立てることが可能となります。
また、入試日程を確認することは、重複した日程や間近の日程の受験を避けるためにも重要です。
複数の志望校を受験する場合、日程が重ならないように注意する必要があります。
もし、第一志望校と第二志望校の試験日が同じ日であれば、どちらかを選ぶ必要があり、後悔する結果になるかもしれません。
模試を受けて現在の実力を試す
模試を受けておくことは、今後の受験勉強に役立ちます。模試を受けることで、現在の学力や弱点を客観的に把握できるからです。
模試は実際の入試に近い形式で出題されるため、現時点での自分の実力がどの程度かを正確に図ることができます。
この結果をもとに、どの科目に重点を置いて勉強するべきか、どの分野に特に力を入れるべきかを具体的に把握することが可能です。
例えば、数学の得点が低い場合、数学の基礎から見直す必要があるといった具体的な対策を立てることができます。
このように、大学受験の勉強を始める際に模試を受けて現在の実力を試すことは、自分の課題を明確にできるため、今後の受験勉強を効率よくできるようになるでしょう。
大学受験の効果的な勉強方法
大学受験の勉強を効率よく行うコツは、主に以下の通りです。
- 苦手科目を少しでも克服できるようにする
- 基礎力を定着させる
- 参考書は何冊も揃えない
- 過去問で応用力をつける
詳しく解説します。
苦手科目を少しでも克服できるようにする
大学受験において効果的な勉強方法の一つとして、苦手科目を少しでも克服することが重要です。
苦手科目を克服するためには、現状の問題点を明確にすることが必要です。苦手科目の具体的な部分を特定するために、過去のテストや模試の結果を分析し、どの分野や問題形式で特に得点が低いのかを把握します。
例えば、数学が苦手な場合、代数の問題でつまずいているのか、幾何の問題で点数が低いのかを明確にすることが重要です。
このように具体的な弱点を特定することで、効果的な対策を講じることができるでしょう。
基礎力を定着させる
基礎力を定着させるためには、教科書や基本的な参考書を徹底的に活用することが重要です。
教科書には、各科目の基本的な概念や原理が分かりやすく説明されており、これをしっかりと理解することが基礎力の定着につながります。
例えば、数学であれば基本的な公式や定理の導出過程を丁寧に学び、英語であれば基本的な文法事項や単語の意味を正確に理解するといった感じです。
また、理解した内容を実際に使ってみることで、知識を定着させられます。
問題集や演習問題を解くことは、学んだ知識を実践に移すための効果的な方法です。基礎的な問題集を繰り返し解くことで、基本的な考え方や解法が身につくでしょう。
参考書は何冊も揃えない
参考書を何冊も揃えない方が良い理由は、学習の一貫性が保たれる点があることです。
複数の参考書を使うと、それぞれに異なる説明や解法が載っており、混乱を招く可能性があります。
例えば、同じ数学の問題でも、参考書Aでは解法が違うため、どちらの方法を採用するべきか迷ってしまうことがあります。
このような混乱を避けるために、一冊の参考書に集中し、その内容をしっかりと理解することが大切です。
過去問で応用力をつける
過去問を解くことで、志望大学の出題傾向を把握できます。
大学ごとに出題される問題の形式や難易度、重点分野は異なります。過去問を分析することで、どの分野が頻繁に出題されるのか、どのような問題形式が多いのかを理解することが可能です。
例えば、ある大学の数学の過去問を見て、微分積分の問題が毎年出題されていることに気づいた場合、その分野の対策に重点を置くことができます。
過去問を行うことで、応用力が身につくだけでなく、効率的な学習が可能となり、試験本番での対応力が向上するでしょう。
大学受験の勉強を始める最適なタイミング
一般的に、大学受験の勉強を開始するタイミングは高校3年生になりたての春ごろです。
とはいえ、部活動を本格的に行っている生徒は夏差し掛かるくらいが引退時期となるため、多くの人にとって、受験勉強に最も時間を割ける時期は高校3年生の夏休みとなるでしょう。
受験勉強を始めるのには早いことに越したことはありません。
具体的な大学受験の勉強を始める時期については、下記の記事でも解説していますので、合わせてご確認ください。
関連記事:大学受験勉強はいつから間に合う?開始時期や意識しておくべきポイントを解説
【科目別】大学受験に向けて効率良く勉強する方法
最後に、科目別の効率的な勉強方法をご紹介します。主な科目は以下の通りです。
- 国語
- 社会
- 英語
- 数学
- 理科
詳しく解説します。
国語
国語は、現代文・古文・漢文となります。効果的な勉強方法は、主に以下の通りです。
勉強方法 | |
現代文 | ・新聞の社説や評論、文学作品など、幅広いジャンルの文章を読み、読解力を身につける ・問題演習を通じて実戦的な読解力を養う |
古文・漢文 | ・基本的な助動詞や助詞、敬語表現をしっかりと覚える ・古文単語を覚える |
社会
社会は、日本史・世界史・地理・政治・経済、倫理、現代社会となります。効果的な勉強方法は、主に以下の通りです。
勉強方法 | |
日本史 | ・教科書や参考書を一通り読んで、時代の流れや主要な出来事を理解する ・各時代の重要な出来事や人物、年号などを暗記 |
世界史 | ・教科書や参考書を通じて、古代から現代までの主要な出来事や時代の特徴をざっくりと把握 ・各時代や地域ごとに重要な出来事や人物を暗記 |
地理 | ・教科書や基本的な参考書を一通り読み、地理の主要なテーマや分野を把握 ・自然地理、人文地理ごとに内容を深く掘り下げて学習 |
政治・経済 | ・教科書や基本的な参考書を一通り読み、主要な概念や理論を理解 ・時事問題に目を向ける |
英語
英語は、大きく分けてリーディングとリスニングに別れます。効果的な勉強方法は、主に以下の通りです。
勉強方法 | |
リーディング | ・多く幅広い英文を読む ・声に出して文章を読む ・英文を1文1文丁寧にじっくり |
リスニング | ・英単語を覚える ・過去問や模擬試験の音源を繰り返し聞く |
数学
数学は理論的な理解と問題解決能力が求められる科目であり、適切な学習方法を実践することが高得点を取る鍵となります。
数学は基礎的な概念や公式を理解することが全ての応用問題の土台となります。初めに教科書や基本的な参考書を使って、各単元の基本的な定理や公式をしっかりと学びます。
例えば、三角関数の基本公式や微分積分の基本定理を理解し、それらがどのように導かれるのかを学ぶことが重要です。
公式を暗記するだけでなく、その意味や使い方を深く理解することが求められます。
次に、問題集を活用して基礎の確認を行います。基礎的な問題集を繰り返し解くことで、基本的な解法や考え方が身につきます。
問題を解く際には、ただ解答を確認するだけでなく、なぜその解法を使ったのか、他にどんな解法があるのかを考えることが重要です。
理科
理科は、多くの知識と理解を必要とする科目群となり、物理・化学・生物・地学の4つに分けられます。
勉強方法 | |
物理 | ・力学、電磁気学、波動、熱力学、原子物理といった基本分野の概念をしっかりと押さえる ・教科書や参考書を用いた基礎の理解と問題演習をしっかりと行う |
化学 | ・理論化学、有機化学、無機化学の3分野の基礎をしっかりと抑える |
生物 | ・細胞の構造と機能、遺伝、進化、生態系といった基本分野をしっかりと押さえる |
地学 | ・地質学:岩石の種類や地層の形成過程、地震のメカニズムなどの理解を深める ・天文学:宇宙の構造や星の進化について学習 |
大学受験勉強で何すればいいか不安な方は塾への相談も
大学受験の勉強で何をすればいいかわからない方は、まずは志望大学や学科を3校程度に絞り、現状の実力がどのくらいあるか確かめましょう。
現在の実力が明確になり、課題や対応策が把握できるようになります。志望校に合格するための道筋を立てやすくなるため、効率よく勉強ができるようになるでしょう。
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