こんにちは!今回の記事では『行きたい大学が分からない!』『自分に合った大学が分からない!』『志望校が決まらない!』という悩める受験生のための記事になります。今回の記事では自分に合った大学や学部の選び方に関してお話していきたいと思います。
自分に合った大学・学部の選び方
では具体的に「自分に合った大学・学部の選び方」はどのようにすれば良いのでしょうか。今回は冒頭でお話しした通り『行きたい大学が分からない!』『自分に合った大学が分からない!』『志望校が決まらない!』という悩める受験生に参考になるおススメの選ぶ手順をご紹介しておきます。実際には大学や学部を選ぶ手順としては大きく下記2つのパターンで考えられるかと思います。
- ①将来の夢あり⇒職業⇒学部⇒大学⇒就職
- ②将来に夢なし⇒大学(≒選択肢を広げる)⇒年収(≒選択肢を広げる)
それぞれ具体例を交えて説明していきたいと思います。
①将来の夢あり⇒職業⇒学部⇒大学⇒就職
まず①からですが、これは比較的分かりやすいと思います。例えば「将来の夢」が”教育に携わること”とします。次に考えるのは「職業」ですが、これが”学校の先生”だとします。具体的には小学校教諭だとすると、「学部」は”初等教育の教員免許が取得できる学部”に絞られます。そして最終的にどの大学で学びたいかで大学が決まってきます。
ただし、どちらかというと今回のテーマの『行きたい大学が分からない!』『自分に合った大学が分からない!』『志望校が決まらない!』という悩める受験生の場合は、将来の夢ややりたいことが決まっておらず、そのせいで悩んでいるパターンがほとんどだと思いますので、上記には該当しない可能性が高いです。
②将来の夢なし⇒大学(≒選択肢を広げる)⇒年収(≒選択肢を広げる)
では今回のテーマの多くの悩める受験生が該当しそうな②の場合、つまり『将来の夢がない人』のケースを具体例を交えて説明していきたいと思います。
大学(≒選択肢を広げる)とは
今回のテーマで核となるのは「将来の夢」が決まっていない状態ですので、この場合は将来何になりたいかが受験生自身分かっていないためあくまで”大学≒選択肢を広げる”ことで考えるのが重要です。どういうことか。具体的に順を追って説明してきます。
例えば、大学に通っている際にアルバイト経験で興味を持ったアパレルブランドの「〇〇」という会社で働きたいと考えたとします。その会社への新卒採用の募集要項を就職活動のサイトなどで調べてみると、大手ブランドのため商品企画などの総合職は全て四年制大学、かつよくあるのが学歴フィルターと表現もされますが、GMARCH以上の難関大出身ばかりなんてこともあったりします。
これは就職が全て、学歴が全て、という訳ではありません。ただ事実として知っておくべきなのは、『学歴フィルター』自体は意図していてもいなくても、”存在”はするということです。どういうことか。企業側も一部本当に学歴フィルターを敷いている企業もありますが、もちろん学歴フィルターがない企業も存在します。ただし、多くの一部上場の大手企業、つまり学生や誰しもが知っている人気の優良企業の社員のほとんどが、GMARCH以上や場合によってはGMARCHですらほとんどおらず、早慶上智や旧帝大でほとんど固まっているという事実です。
これは企業側の立場に立って考えてみれば分かりやすく、企業側も自社のcultureにFITした優秀な人材が欲しいのは当然です。その前提で厳しい選考を用意しますが、その選考に対し、学生側も入念な準備と対策を練って、自身のやってきた学生時代の学業や活動、想いを伝えるわけです。これは一種の試験ですので、まさに大学受験で難関大学を突破した学生にはそうした準備や対策が習慣として身に付いているわけです。そしてその徹底度の高さ、意識の高さが生まれるため、必然的に優秀な人材、つまり企業が欲しがる人材が学歴で上位のGMARCH以上に固まったりするわけです。
これは当然ですが、高卒や専門学校、GMARCH未満の方が悪いという意味では全くありません。あくまで将来の夢が決まっておらず、何か明確にやりたいことが決まっていない状態で、いざやりたいことが見つかった際に、学歴がないよりもあった方が圧倒的に選択肢が広がるということです。
年収(≒選択肢を広げる)とは
また「年収」を最後の項目で入れていますが、お金が全てというわけでは決してありません。あくまでやりたいことが決まっていない場合、選択肢を広げるという意味で重要な要素の1つになり得るという意味です。一般的には新卒で入社した会社から転職で年収や企業の規模が大幅に向上する、ということはかなり可能性が低いです。
逆に大手企業や年収がある程度平均よりも高い状態の場合は、転職市場で高い評価を受けることに繋がります。これは1つ目の学歴フィルターでお話しした内容とほぼ同じです。この状態で、新卒で入社した会社で仕事に取り組む中で、自身のやりたいことが見つかった際に、転職したい企業に転職できる可能性が拡がるわけです。またやりたいことが資格関係で、一度退職し1,2年かけて勉強をして試験に臨むとなった際には定職に就かずに丸1,2年勉強に費やせる経済力が必要になってきますが、この点も年収によっては選択肢としてチョイスできる可能性が拡がります。
だからこそ現時点で将来の夢矢やりたいことが決まっていない人こそ、将来の選択肢を広げるためにも、大学進学で選択肢を広げ、年収で転職の選択肢を広げるという意味です。決して学歴やお金が全てという訳ではありません。
補足事項で、学部による違いや特徴でどんな特徴があるのかも最後にQ&A形式で紹介しておきます。というのもそれぞれの学部の違いは?と聞かれた時に明確に答えられる受験生がどの程度いるでしょうか。実際に受験生のほとんどが細かな各学部の違いが分からず、なんとなくのイメージで選択肢を狭めてしまっているケースが多いのでここでわかりやすく学部の違いに関して説明しておきます。
学部Q&A~学部の違いが丸わかり~
Q:経済学部と商学部の違いが分かりません。
A:商学部は主に「商品」を中心に学問を考えます。一方経済学部は「社会」そのものが研究対象です。詳しく言うなら商学は「商品」を中心に「マーケティング」「流通」「金融」「会計」などを研究の対象とする学問になります。経済学は「社会」を中心として経済現象を一般化・抽象化して理解しようとする学問になります。
Q:経済学部と経営学部の違いが分かりません
A:経済学部は「社会」そのものが研究対象です。経済学は「社会」を中心として経済現象を一般化・抽象化して理解しようとする学問になります。一方で経営学部は経済学部よりももう少しミクロな視点が対象となります。例えば「企業」における経営資源(ヒト、モノ、カネ)に関する戦略的行動を理解することが中心になるため「組織と戦略」というキーワードが重要になります。
Q:社会学部って具体的に何を学ぶんですか?
A:社会学部は社会で起きている現象の実態や、現象の起こる原因に関するメカニズムを統計・データなどを用いて分析することで解明する学問を指します。マクロな社会構造とその時代的変化、つまり社会変動の分析も、社会学の主要なテーマになります。具体的には、産業社会や労働市場、社会階層、学校システム、家族や地域社会、国家社会などの構造や問題構成の変容過程もその対象となります。
Q:教育や福祉系学部は就職が弱いと聞きますが、大丈夫でしょうか?
A:学部が就職活動の優劣を決めることはほとんどないと言っても過言ではありません。一定の企業で学歴フィルターが実在していたとしても”学部フィルター”はほとんど存在しません。というより企業側からしても例えば明治大学経営学部と立教大学経済学部のどちらが優秀かなど、学部では判断材料にならないため、企業側は学部ではほとんど判断しません。なので教育学部や福祉系の学部が不利になることもほとんどありません。これは各大学の学部で見ると分かる通り、教育学部や福祉系の学部だと教育や福祉の道に進む学生が多いので、その他の一般的な民間企業への就職のイメージや母数は確かに少ないですが、各大学や学部が発表している就職実績を見れば、他の学部と比較して不利になっていないことも分かります。