大学受験の勉強は高3から始める人が多いですが、中には高2から始める人もいます。

特にこの時期から始めたほうがいいという決まりはありませんが、大学受験の勉強は早くから始めるに越したことはありません。

そこで本記事では、高2で大学受験を意識した勉強方法やスケジュールの組み方などを解説します。

高2から大学受験を始める際の勉強方法

高2から大学受験の勉強を始める場合、まずは下記3つの勉強方法を意識しましょう。

  • 教科書を復習して基礎を固める
  • 苦手科目を把握し克服する
  • 学習スタイルを固める

詳しく解説します。

教科書を復習して基礎を固める

高校2年生から本格的に大学受験の勉強を始める際、まず重要なのは教科書の復習を通じて基礎を固めることです。

高校2年生までに学んだ内容は、大学受験の基礎となる部分が多く含まれており、これをしっかりと自分のものにすることで、難解な問題にも対応できる力を養うことができます。

教科書を読み返す際には、各単元ごとに重要な概念や公式を整理し、理解できていない部分や曖昧な部分を洗い出します。

この過程では、ただ目を通すだけでなく、実際に手を動かして問題を解いてみることが有効です。

苦手科目を把握し克服する

大学受験に備えて、高2の段階から苦手科目を把握し克服することは重要です。

苦手科目を把握するためには、これまでの模試や定期テストの結果を振り返り、どの科目や分野で点数が低いかを分析することから始めます。

これにより、自分がどの分野で理解が不足しているか、または解答に時間がかかってしまうのかを特定できます。

この自己分析を通じて、具体的にどの部分が苦手なのかを明らかにすることで、対策の方向性が見えてくるでしょう。

学習スタイルを固める

学習スタイルとは、個々の生徒が最も効率的に知識を吸収し、理解を深めるための方法や習慣のことです。

学習スタイルを固めるためには、自分自身の特性や学習傾向を理解することが必要です。

例えば、長時間集中して勉強できるタイプの生徒もいれば、短時間で区切って学習する方が効率的な生徒もいます。

また、視覚的に情報を整理する方が理解しやすい場合もあれば、音声を使った学習が効果的な場合もあります。

このような個々の特性を把握することで、自分に最も適した学習方法を選び、それを日々の勉強に組み込むことが可能です。

高2から大学受験勉強を始める際のスケジュールの組み方

高2から大学受験勉強を始める場合、スケジュールをしっかりと立てることが大切です。

本項では、スケジュールの組み方を、下記のような時期別でご紹介します。

  • 1学期
  • 夏休み
  • 2学期
  • 冬休み
  • 3学期

1学期

高校2年生の1学期は、文系と理系に分かれて勉強するようになり、まだ大学受験に向けて本格的に勉強する人はほとんどいません。

とはいえ、周りと差をつけるためには、この時期からコツコツと勉強していくことが大切です。

まずは、勉強する習慣を身につけるところから始めましょう。

1日10時間とまでは行かなくても、最初は1時間、2時間を毎日続けられるようにし、学習スタイルも固めるのがおすすめです。

コツコツ勉強する習慣が身につければ、本格的に勉強する時期になった時に苦痛に感じづらくなり、効率よく勉強ができるようになるでしょう。

夏休み

高校2年生の夏休みになると、受験勉強を本格的にスタートさせる人も出てきます。

夏休みに入ると学校の授業がなくなるため、受験勉強に多くの時間を割けるようになり、意識が高い学生はこの期間に始める人が多くなるのです。

この時期には、コツコツ勉強する習慣を継続的に続けられるようにし、苦手科目を克服できるよう勉強するのがおすすめです。

授業がないことで、これまでできなかった分野をできるようにするために時間を費やし、2学期以降の勉強を優位に進められるようにしましょう。

2学期

高校2年生の2学期となれば、受験を意識して勉強し始める人がだんだんと増えてきます。

この時期は、長時間勉強が続けられるような習慣を身につけましょう。

基礎を固めて苦手科目を克服した上で、実戦問題に取り掛かり、多少難易度が上がるような問題を完璧に対応できるようにすることが大切です。

志望校についても、この時期から絞っておき、行きたい大学の候補をピックアップしておきましょう。

冬休み

高校2年生の冬休みは、周りも受験勉強に備えて勉強を始める人が増えてきている時期です。

この時期くらいから、塾や予備校を検討し、体験授業に足を運ぶことも視野に入れる必要があります。

塾や予備校に通い、よりハイレベルな講義を受けて受験に向けて本格的に対策するのが良いでしょう。

3学期

高校2年生の3学期は、受験の1年前となり、ほとんどの人が受験勉強を開始する時期です。

塾や予備校に通い、問題演習や過去問を多く解きまくり、応用力を養う必要があります。

ある程度の志望校も決まっている状態ですから、ここから1年間はひたすら問題演習や過去問などを使って対策しましょう。

そもそも高2から受験勉強は間に合う?

高2から受験勉強を開始して間に合うかどうか不安に思う方もいるかもしれませんが、冒頭でもお伝えしたとおり、早めに始めることに越したことはありません。

本項では、主に以下2つについて深掘りして解説します。

  • 早く受験に備えるなら高2から始めよう
  • 高2の理想の勉強時間

早く受験に備えるなら高2から始めよう

大学受験に早く備えたいのであれば、高2から勉強を始めることがおすすめです。

大学受験は、出題範囲が広く、希望の学部・学科によって入試問題の傾向が異なります。

そのため、必要な勉強量が多くなり、早めに対策しておくことが大切です。

高校のカリキュラムは年々進行し、内容が深く複雑になっていくため、3年生になってから全ての範囲をカバーしようとするのは困難です。

2年生の段階から少しずつでも受験勉強を進めておけば、学んだ内容をじっくりと復習し、理解を深めることができます。

特に、基礎的な知識やスキルをしっかりと固めるためには、時間をかけて繰り返し学習することが必要不可欠です。

関連記事:大学受験勉強はいつから間に合う?開始時期や意識しておくべきポイントを解説

高2の理想の勉強時間

高2の理想の勉強時間は、一般的に1,200時間程度が目安と言われています。

まず、この1,200時間という目安は、高校2年生の段階で基礎的な学力をしっかりと身につけ、大学受験に備えるために必要な時間とされています。

受験勉強は決して一夜漬けでできるものではなく、日々の積み重ねが大切です。

平日の放課後や休日に、計画的に勉強時間を確保することが求められるでしょう。

高2から大学受験勉強を始める場合は塾か予備校通う必要はある?

高2から大学受験勉強を始める場合、塾か予備校に通うことも検討しましょう。

本項では、主に以下2つについて深掘りしていきます。

  • 通うべき人の特徴
  • 通わなくていい人の特徴

通うべき人の特徴

塾や予備校に通うべき人の1つの特徴として、独学ではなかなか学習のペースを維持できない人が挙げられます。

自主的に計画を立てて勉強を進めることが難しい場合、塾や予備校の定期的な授業や課題が学習習慣をサポートしてくれます。

授業に参加することで、日々の学習が強制的にスケジュール化されるため、怠けることなく勉強を続けることが可能です。

さらに、志望校のレベルが高く、独学だけでは対応が難しいと感じている人も塾や予備校を検討すべきです。

難関大学を目指す場合、一般的な教科書だけではカバーしきれない高度な内容や、特定の入試傾向に対応するための指導が必要となります。

塾や予備校では、志望校ごとの傾向や対策を専門的に学ぶことができ、入試に直結するスキルを身につけることができるでしょう。

通わなくていい人の特徴

自己管理能力が高く、計画的に学習を進められる人は塾や予備校に通う必要がない場合があります。

このような生徒は、自分で学習スケジュールを立て、それを厳守しながら勉強を進めることが可能です。

例えば、1日の学習時間や週ごとの目標を自分で設定し、それを達成するための努力を惜しまない人は、外部のサポートがなくても十分な学習効果を得られます。

また、学校の授業を理解し、それを基に自主的に復習や予習ができる人も、塾や予備校に通う必要がないことが多いです。

学校の授業内容がしっかりと理解でき、教師からの指導を活用して自分の勉強に反映させることができる生徒は、追加の授業を受ける必要がない場合があります。

特に学校の教材や参考書をうまく使いこなし、理解を深めることができる人は、独学でも十分に対応可能です。

高2から大学受験対の勉強法に迷ったら塾や予備校へ相談も検討しよう

高2から大学受験を始める際は、基礎を固めたり苦手科目を克服したりに時間をあて、まずは学習スタイルを固めることが大切です。

大学受験本番までには時間はありますが、早めに対策を始めてコツコツと勉強する習慣を身につけておくことで、効率よく勉強できるでしょう。

まずは大学受験に備えて短時間でも良いのでコツコツ勉強するようにしましょう。

もし勉強を始める最適なタイミングが分からなければ、塾や予備校に相談してみるのもおすすめです。

当サイトでは、複数の塾情報を掲載しており、どこの塾も大学受験に精通した講師がしっかりと勉強計画を立ててくれます。

大学受験勉強はいつから間に合うか不安な方は、ぜひ下記から塾を選んでいただき、一度相談してみると良いでしょう。