「高3になるけど今から大学受験の勉強を始めても間に合う?」と不安に思っている高校生もいるのではないでしょうか。

大学受験は試験範囲が膨大ですから、本格的に勉強を始めるとなると、本番の試験までにしっかりと対策できるのか不安になる気持ちも否めません。

特に周りが受験モードに入っていると、余計焦ってしまうでしょう。

そこで本記事では、高3から受験勉強は間に合うかどうかを踏まえ、勉強方法や受験を成功させるコツなどを詳しく解説します。

高3から受験勉強は間に合う?

結論から言うと、高3から受験勉強を始めて間に合う人もいれば間に合わない人も存在します。

本項では、以下2つについて詳しく解説します。

  • 間に合う人の特徴
  • 間に合わない人の特徴

間に合う人の特徴

高3から受験勉強を始めて間に合う人の特徴は、現状の実力を把握し、計画的に勉強を進められる人です。

特に自己分析の能力に優れており、自分の強みと弱みを客観的に評価できます。

現時点での自分の実力を明確にし、自分に足りない部分を全体的な学習スケジュールに落とし込み、実行に移します。

試験日までの大まかな流れや各科目ごとの学習目標を立てて勉強に励むことができるため、たとえ高3から始めたとしても受験当日までにしっかりと実力をつけることが可能です。

さらに、間に合う人の多くは自己管理能力にも優れており、毎日の学習時間を守る、決めたタスクを確実にこなすといった習慣を身につけているでしょう。

間に合わない人の特徴

高3から受験勉強を始めても間に合わない人には、計画を立てるのが苦手な人が多いという特徴があります。

計画を立てるのが苦手な人は、まず、全体像を把握することが難しいと感じます。

受験までの時間を効率的に使うためには、学習の全体像を理解し、それにもとづいて戦略的な計画を立てることが重要です。

しかし、計画を立てるのが苦手な人は、どこから手をつけて良いのか分からず、学習の優先順位をつけるのが難しいのです。

さらに、計画を継続的に見直し、修正する能力も欠けていることが多い傾向にあります。

受験勉強は長期にわたるプロセスであり、途中で予期せぬ問題が発生したり、計画通りに進まなかったりすることがあります。

このような時に、柔軟に計画を見直し、修正することが重要なのです。

受験勉強はいつから始めるべきか

受験勉強を始める時期は、人によってさまざまですが、一般的には高3の春から始める人がほとんどです。

受験生の中には、東京大学や京都大学など、超難関大学の合格を目指している人の中には、高1から始めているという人もいます。

反対に、高校生活は部活に時間を多くさいている学生は、高校3年生の春〜夏にかけて勉強をスタートさせる人も存在します。

大切なのは、自分がどの大学に行きたくてそのためには何をしなければならないのかを定めて、それをスケジュールに落とし込むことです。

全体のスケジュールを策定し、どのくらい受験勉強の時間が必要なのかを把握した上で、勉強を開始すると良いでしょう。

下記の記事でも受験勉強を始める時期について詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:大学受験勉強はいつから間に合う?開始時期や意識しておくべきポイントを解説

高3から受験勉強を始める場合の勉強方法

高3から受験勉強を始める場合、主に以下のような勉強方法でスケジュールを組みましょう。

  • 4月〜7月:基礎を固める
  • 8月〜10月:問題集を解く
  • 11月〜入試直前:過去問を解く

詳しく解説します。

4月〜7月:基礎を固める

高3になったばかりの時期に受験勉強を始める時に、まずはこれまでに習ったことを復習し、基礎を固めることが大切です。

基礎的な知識がしっかりと身についていないと、応用問題や難易度の高い問題に取り組む際に大きな障害となります。

基礎がしっかりしていることで、後の学習がスムーズに進み、理解力や解答力が向上できるでしょう。

特に各科目の教科書を徹底的に読み込むことが重要です。

教科書には、基礎的な内容が体系的にまとめられており、これを丁寧に学習することで、必要な知識をしっかりと身につけることが可能です。

8月〜10月:問題集を解く

4月〜7月で基礎を固められたら、8月〜10月の期間で問題集を多く解きましょう。

この時期は、基礎を固めた上で、実践的な問題演習を通じて応用力や解答スピードを養う段階です。

問題集を解くことで基礎知識の応用力を高められます。4月から7月にかけて基礎を固めた後、この知識を実際の問題に適用する能力を身につけることが必要です。

問題集には、基礎的な問題から応用的な問題まで幅広く収録されており、これを解くことで学んだ知識を実際の試験形式に落とし込む練習ができるでしょう。

具体的な勉強方法としては、まず自分のレベルに合った問題集を選ぶことが大切です。最初は比較的易しい問題から始め、徐々に難易度を上げていくことをおすすめします。

11月〜入試直前:過去問を解く

問題集を多く解き、応用力を身につけた後は、11月以降は過去問を解くようにしましょう。

この時期は、これまで学んできた知識とスキルを実際の試験形式に慣れるための仕上げの段階です。

過去問を解くことで実際の試験形式や出題傾向を把握できます。

大学入試の問題は大学ごとに特徴があり、特定の出題形式や頻出テーマがあります。過去問を解くことで、それらのパターンを把握し、試験本番での予測が立てやすくなるでしょう。

例えば、ある大学では数学の証明問題が多く出題される傾向がある場合、その対策を重点的に行うことで、実際の試験で高得点を狙いやすくなるといった感じです。

さらに、過去問を解くことで時間管理の練習ができます。入試は限られた時間内で問題を解く必要があり、時間配分を間違えると得点が伸び悩むことがあります。

過去問を実際の試験と同じ時間設定で解くことで、各科目ごとの時間配分を練習し、試験当日に適切なペースで解答できるようになるでしょう。

高3から受験勉強を始めて受験を成功させるコツ

高3から受験勉強を始めて受験を成功させるコツは、主に以下の通りです。

  • 勉強する習慣を身につける
  • 基礎を固めるところから始める
  • 志望校の過去問を解いて問題傾向を掴む
  • メリハリをつけた生活を送る
  • 塾や予備校を検討する

詳しく解説します。

勉強する習慣を身につける

まずは受験勉強をする習慣を身につけることが大切です。

高3から始めたとしても、最低でも1年弱の期間は受験勉強に時間を費やさなければなりません。

そのため、勉強する習慣を身につけておかなければ、集中力やモチベーションが維持できず、効率の悪い時間を過ごしてしまうでしょう。

勉強する習慣を身につけるためには、毎日の学習時間を確保することが必要です。例えば、毎日一定の時間を勉強に充てることで、体が自然とそのリズムに慣れてきます。

朝早く起きて勉強する、または夕食後に勉強するなど、自分に合った時間帯を見つけ、その時間を勉強に集中する時間として設定します。

この習慣が定着することで、勉強が日常生活の一部となり、無理なく続けられるようになるでしょう。

基礎を固めるところから始める

受験勉強を進めていく上で、基礎を固めることは重要です。

中には、基礎がしっかりと固まっていない状態で問題集に励む受験生もいますが、基礎ができていない状態で取り組んだとしても、問題がスムーズに解けません。

基礎をしっかりと固めることで、その後の応用力や実践力が向上し、最終的に受験で高得点を取るための土台が築かれるのです。

特に学校の教科書では、基礎的な内容が体系的にまとめられており、これを丁寧に学習することで、必要な知識をしっかりと身につけられます。

例えば、数学では基本的な公式や定理、英語では文法や単語などを教科書で学ぶことが重要です。

基礎が固まったら、問題集に挑戦するようにしましょう。

志望校の過去問を解いて問題傾向を掴む

志望校に合格するためには、志望校の過去問を解いて問題傾向を掴む必要があります。

過去問を解くことは、試験の形式や出題傾向を把握し、自分の学習を効果的に進めるための最良の方法です。

各大学や学部ごとに試験問題の特徴は異なり、よく出題されるテーマや問題形式があります。

過去問を解くことで、それらのパターンを理解し、どの分野に重点を置いて勉強すべきかを明確にできます。

さらに、過去問を解くことで、本番さながらの感覚で対策ができるため、時間配分や解答スピードなどを意識して取り組めるのも大きなメリットです。

メリハリをつけた生活を送る

受験生の中には、ずっと机に張り付いて勉強していると言う人も少なくはないですが、しっかりと休むことも大切です。

メリハリのある生活を送ることで、集中力を高め、効率的に勉強を進めることができます。

勉強する時間と休憩する時間を明確に分けることで、勉強の時間には集中して取り組むことが可能です。

一方、休憩の時間にはリフレッシュすることで、次の勉強に向けてのエネルギーを補充できます。

特に勉強に追われるとストレスが溜まりやすくなり、そのままの状態で続けても頭に入らないことが多いでしょう。

趣味に没頭したりリラックスする時間を作ったりすれば、ストレスを緩和でき、強に対するモチベーションを維持できるようになります。

適度な休憩を設けて、メリハリのある生活を送りましょう。

塾や予備校を検討する

受験生の中には独学で受験勉強を行う人もいますが、塾や予備校の利用も検討するのがおすすめです。

塾や予備校は、受験に関する高いノウハウを持った講師が在籍しており、志望校に合格するためのカリキュラムや環境がしっかりと整っています。

特に受験までの期間を見据えた効率的な学習プランが用意されており、どのタイミングで何を学習すべきかを明確にできます。

また、わからない箇所の質問がすぐにできたり、応用問題の解き方を教えてくれたりなど、さまざまなメリットがあり、安心して受験対策できるでしょう。

「効率よく勉強したい」「志望校合格に向けて受験勉強の進め方について知りたい」などといった人は、塾や予備校の利用をおすすめします。

高3からの受験勉強に関するよくある質問

最後に、高3からの受験勉強に関するよくある質問の回答をします。

以下3つの内容をぜひ参考にしてください。

高3の受験勉強を始める際は何から勉強すればいい?

これから受験勉強を始めるのであれば、必ず基礎固めから始めましょう。

今の学力を考慮すると志望校に合格するには早く応用力を身につけなければならないと思う気持ちもありますが、基礎ができなければ応用力も身につきません。

まずは教科書や参考書などを使ってこれまで学習した内容を振り返り、基礎を固めるようにしましょう。

高3から受験勉強を始めて難関大学の合格は可能?

結論から言うと、入試本番までの努力次第で全然可能性としてありえます。

受験生の中には、高3から勉強を始めてGMARCH以上の難関大学に合格した実績を持った人もいます。

基礎が固まっている状態であれば、応用問題や過去問の演習時間に多く費やせるので、難関大学合格に向けて多くの対策時間を確保できるでしょう。

高3から受験勉強を始める場合は塾や予備校へ通うべき?

独学でも受験を成功させることは可能ですが、効率よく勉強をするのであれば塾や予備校の利用がおすすめです。

大学受験対策に特化したカリキュラムを組んでたり、スケジュールの策定もしてくれたりなど、受験生が志望校に合格するために必要な環境が全て揃っています。

特に塾と予備校には受験に関するノウハウがある講師が多数在籍しているので、入試傾向に基づいた指導やアドバイスを受けられるのも魅力です。

高3から受験勉強を始める際は予備校も検討しよう

一般的には、高3春から受験勉強を始める人が多いため、高3から本格的に受験対策するのは特別遅いわけではありません。

現状の実力を把握し、計画的に勉強を進められる人は、高3に限らず、始めるタイミングが遅すぎなければ基本的にどの時期に初めても間に合わせることはできるでしょう。

まずは基礎を固めるところから始めて、徐々に応用力を身につけて本番の試験に慣れるよう過去問を解いて、効率よく勉強するようにしましょう。

もし勉強を始める最適なタイミングが分からなければ、塾に相談してみるのもおすすめです。

当サイトでは、複数の塾情報を掲載しており、どこの塾も大学受験に精通した講師がしっかりと勉強計画を立ててくれます。

大学受験勉強はいつから間に合うか不安な方は、ぜひ下記から塾を選んでいただき、一度相談してみると良いでしょう。